香港の持続可能なハイファッション

ブランド品リユース大手のコメ兵ホールディングスにとって、香港はアジア域内そしてその先にあるグローバル市場での成長を促進する理想的な場所。

自由貿易港であり、低税率、アジアの中心に位置する戦略的立地など香港特有の優位性は、地域の他の市場を開拓するのに適しています

山内祐也氏
株式会社コメ兵ホールディングス 取締役執行役員

香港は世界でも有数の買い物天国として高い評価を得ており、世界中から何百万人もの観光客や買い物客を引き付けています。街には様々な高級ブランドが軒を連ね、ブランド品リユースを手がけるコメ兵ホールディングスの事業拡大を後押ししています。2013年に初の海外拠点として進出して以来、同社は香港で操業を続けています。「Relay-Use(リレーユース)」という持続可能なバリューチェーンの推進に強くコミットしているコメ兵ホールディングスは、リサイクルと環境に優しいアプローチを重視しています。香港の消費者の間で責任ある持続可能な買い物の選択肢を求める声が高まっていることを受け、同社は今般、現地でのプレゼンス拡大と、香港拠点をアジア地域本部とする計画を発表しました。

活況を呈するラグジュアリーリテール市場

高品質なブランド品に目がなく、かつ持続可能性や循環型社会への関心を高めている富裕層や目の肥えた消費者が多く住む香港は、ブランド品リユース市場で事業を展開する企業にとって理想的な場所です。実際、コメ兵ホールディングスが2019年に買収した中古ブランド品販売チェーン「ブランドオフ」はすでに香港の消費者に受け入れられており、同店の新店舗は香港全土で続々とオープンしています。

「弊社は非常に多くの種類の商品を扱っており、市場の需要やトレンドは目まぐるしく変化します。弊社の香港での事業は確立されており、また商品の輸出入が容易なため、香港をはじめアジア各国の需要動向を把握しながら、迅速に商品供給と販売を行うことが出来ると考えています」と、株式会社コメ兵ホールディングス 取締役執行役員 山内祐也氏は語ります。

ブランドの拡大

同社は現在、香港で小売部門・販促部門、EC部門、B2B部門、管理部門など様々な職務に携わる80人以上のスタッフを雇用しています。「香港には、多言語を操り、グローバルな視野を持ち、労働倫理の高い人材が豊富にいます」と山内氏は述べ、同社のような外資系企業にとって、このような多様な人材プールは特に貴重であると付け加えました。香港に地域統括本部の設立を機に、同社は成長を続ける事業を支えるための更なる従業員の採用を予定しています。

「弊社は短期的にはアジア太平洋地域で買取を強化しながら、更に小売店舗のオープンを計画すると同時に、香港拠点からの投資をテコに長期的には欧米も含めたグローバル市場への拡大を目指しています」と山内氏は語りました。

「自由貿易港であり、低税率、アジアの中心に位置する戦略的立地など香港特有の優位性は、地域の他の市場を開拓するのに適しています。この度、新設する地域統括本部は、弊社のアジアとその先にあるグローバル市場への事業拡大に向けた戦略的取り組みにおけるマイルストーンであり、香港の優位性を最大限に活用することで、更なる成長を遂げたいと思います」

Fast Facts

  • 1947年に日本で創業したコメ兵商店を起源とする株式会社コメ兵ホールディングスは、主にデザイナーズ・バッグ、宝飾品、時計などの中古ブランド品の買取・販売を行う
  • 日本以外では、香港、中国本土、台湾、タイ、シンガポールで事業を展開

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11.04.2024
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